2018年07月31日

高校サッカー選手の左股関節痛に対する治療

治療に難渋した高校サッカー選手の左股関節痛に対してISRを用いて良好な結果に結びついたので治療メモ程度に記載

高校1年生サッカー選手(チーム内A group所属)
ポジション 左ウイング
チームレベル 県大会出場レベル
利き足 右
練習後より左股関節痛出現 その後荷重時痛・歩行時痛・股関節屈曲時痛残存

評価
股関節痛自動屈曲時痛(++)他動屈曲時痛(+)伸展時痛自動・他動(+)腸骨筋・大腰筋収縮時痛(++)大腿四頭筋収縮時痛(–)

治療
縫工筋–大腿直筋間release→効果なし
大腿骨頭前方shift疑いチェックするも効果なし
大臀筋上皮下帯膜release→若干疼痛軽減
数日間治療して原因探究していくと、左大腿動脈の拍動が通常より内側で触知されることが発覚。
その後行った徒手releaseは、
①大腿動脈から外側に触診して大腿神経を触知し、大腿神経に沿って上方に向けreleaseしていき、大腿神経上から鼠径靭帯をrelease
②大腿動脈から大腿神経を外側にrelease
③大腿静脈から大腿動脈を外側にrelease
④大腿静脈を恥骨筋上で外側にrelease

結果
疼痛80%程度軽減し自動股関節屈曲時痛軽減

考察
原因がわかりにくい所謂グロインペイン症候群に対してでも丁寧な触診とreleaseで解決策を見つけ出すことができる。
CSPT受講 及び ISR初級編受講レベルで解決可能な症例であった。健保使用の短時間の施術時間内とはいえ、原因究明まで数日間かかってしまった。触診技術・ISR共に、さらなる研鑽が必要であると感じる。





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Posted by 日だまり接骨院 at 16:47│Comments(0)日だまりニュース
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